
渡部 宏
わたなべ こう Ko Watanabe
音楽監督 チェロ Music Director / Violoncello
岩手県出身。「希望郷いわて文化大使」
東京藝術大学卒業、ドイツ・フライブルグ音楽大学卒業。
国家(独)演奏家資格取得。
ミュンヘン音楽大学マイスター・クラス修了。
スペイン政府の奨学金を受けてスペイン音楽夏期講習会に参加。
在欧中は各地の音楽祭に参加、室内楽をはじめ教会音楽、バロック音楽の研鑽を積み、スペイン音楽なども学ぶ。
ボルサノ(伊)のハイドン・オーケストラ、ミュンヘン・バッハ・コレギウム、ミュンヘン放送オーケストラなどでコンサートツアーやレコーディングなどにも多数出演。 帰国後は1988年より毎年リサイタルを開催して高評を博している。
同郷・岩手の作家<宮沢賢治>に因むコンサート、大震災復興支援コンサートも同時に継続して開催。
NHK・FM、テレビ出演、CSラジオ放送では「渡部宏チェロの世界」と題し、チェロ音楽の歴史的な変遷を中心に番組制作を行なう。 また、月刊「ストリング」誌における誌上レッスンでは「チェロ・ソナタを中心としたピアノとのアンサンブルについて」、「チェロの演奏法の入門編」なども執筆、さらに同誌「清水勝雄のチェロ基礎」講座の再現執筆も担当。
チェロの音を深く味わい、物語るような演奏に定評を持つ。
宮沢賢治音楽作品集「イーハトーヴ組曲」(中村節也編)監修、また弦楽合奏の編曲も数多く 手掛ける。
村井正一、小澤弘、三木敬之、広田幸夫、倉田澄子、R・フラショー、M・セルヴェラ、 W・ノータス,清水勝雄の各氏に師事。
東京藝術大学音楽学部講師、そして、同大学管弦楽研究部(藝大フィルハーモニア)首席奏者を務める。
岩手県芸術選奨受賞。
宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞受賞。
2006年東京ヴィヴァルディ合奏団創立45周年を記念して、ソロCD「鳥の歌」〜無伴奏チェロ作品集〜を、 2007年「愛の言葉」〜チェロ小品集〜を、そして2012年震災復興を願い東北地方の民謡をとりいれた3枚目のCDアルバム「黒鳥の歌」〜チェロ作品集〜をリリース。
・・ピアノ/T.ボザーース、発売は全てマイスター・ミュージックより。
現在は音楽監督として東京ヴィヴァルディ合奏団を率いまた後進の指導、青少年の音楽教育活動等にも参加。
音楽誌より
〜中略〜それが楽器のせいなのか、あるいは奏者からなのか、音色がたいへん個性的であること。
それは一種エレジアックに響く音(ね)色で、それ自体、独特の雰囲気を醸し出す。その音色のもと、演奏は音符のひとつひとつを心して練り上げてから空間に放つ、といった趣のもので、じっくりと語られた言葉のように、聴きての胸にも伝わる。〜中略〜
(レコード芸術 06年8月号新譜月評 濱田 滋郎) 〜中略〜
やわらかな音色と内に秘めた情熱がこの人の魅力だろう〜中略〜
(レコード芸術 08年2月号新譜月評 那須田 努) 〜中略〜
その音色は優しく甘く、どの作品にも同じように温かい目が注がれている。定番曲は思い入れ過ぎないように、そうでない作品には深く踏み込むようにしているバランス感覚も見事。そんな彼と共に、それぞれの楽曲の魅力を最大限に引きだそうとするボザースのピアノも美しい。〜中略〜
(ぶらあぼ 新譜ぴっくあっぷ 08年2月号 堀江 昭朗)
渡部 宏 わたなべこう パーソナルページ

